楽器。

無事オーバーホールから戻ってきた。2年弱の間に蓄積された傷みはやはり相当だったらしい。閉店時間寸前に駆け込みで引き取りに行った関係でちょっとしか試せなかったが、まるで別物のような吹き心地だった。

そんなわけで次の週末の練習が楽しみで仕方なかったのだが、改めてちゃんと吹いてみたらなんだか自分の楽器じゃないような、そんな感じがした。調整上がりたてにはよくあることだしあんまり気にしないようにしていたが、しばらく吹いているうちに上第一線の実音Gあたりがちゃんと狙わないと当たらない(ひとつ上の倍音に逃げてしまう)ようになってきた。

もちろん楽器を疑ったが、下の音域は普通によく鳴るし、どこかが塞がっていないとかそういう感じではない。

息を当てる場所というかリードが振動する支点というか、言葉で上手く表現出来ないのがもどかしいが、その音を出すための「ツボ」が、本来あるべきはずのところからちょっとずつズレていく、これがいわゆる「調整が狂う」というもの。そんな状態で長く吹いていたので、奏者側も知らず知らずのうちにそれに適応していったというか、要は自分の方に変なクセがついてしまったようだ。オーバーホールで楽器が元に戻ってしまったので違和感を覚えた、みたいな。
それと、楽器の鳴りが悪いとついつい柔らかいリードに頼ってしまいがち。楽に音が出るのは重要ではあるが、あまりに抵抗が少ないのもそれはそれでまたしんどい。
まずはリード、選び直さなきゃな。

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