A管。

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長らく調整に出してなかった楽器を持って楽器屋さんへ。2週間ぐらい掛かるといわれ、まぁ仕方ないかなぁ、という感じで預けてきました。なんだかんだで2年ぐらいほったらかしだったのでいろんなとこが痛んでそうです。修理代が恐い…

ついでにショーケースを覗いてたら掘り出し物?みたいなA管が出ていたので試奏させてもらいました。A管ってそもそも生産本数がBb管に比べてずっと少なく、中古品として出回ること自体も珍しいようです。
イタリアのブランド、Orsiの"Vintage"というモデル。まず目を惹く赤い管体はココボロという木材で作られているためで、木目がとても綺麗です。ベルは表面がナチュラル仕上げ。エンブレムプレートや刻印なんかもオシャレですねー。イタリア製だけに、まるでフェラーリのような雰囲気を醸し出しています。ジョイント部の金属製補強リングや左手小指Fis/Cisレバーがついてるあたりからして高級機種っぽい?もともとBb&A管のセットで出ていたらしいですが、Bb管は既に売れてしまったとのこと。
ココボロはグレナディラ(一般的な楽器に使われている黒い木材です)に比べると比重の小さい木材なので、楽器が軽くなります。吹いた感じもレスポンスが良く、また独特の明るく甘い音色が特徴的でした。A管って管が長い分どうしても吹奏感が重くなり、音色もやや沈みがちなんですが、こいつはBb管と比べても遜色ないほど軽快な吹き心地と明るい響き。それでいてA管特有のちょっと奥ゆかしい色気もちゃんと持ち合わせている面白い楽器です。

吹奏楽団に身を置いてる限りA管は別に必要ないですし、使う機会ってのは限られてきちゃうんですが、これ欲しいなぁ。品の割にはかなり破格だったし…

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