iPhone。

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ウワサが飛び交いまくってて目新しくもなんともない感もありましたが、ついに発表されました、iPhone

"Reinvent"という言葉を最近のAppleはよく用います。綺麗な日本語を当てるとしたら「再定義」って感じでしょうか。携帯電話というよりはスマートフォンというカテゴリに分類される製品(日本ではWillcomのハイエンド端末がそれっぽいかも)で、そういう視点で見ると決して革新的な製品ではなく、機能だけ箇条書きにしたらごく普通です。音楽&動画再生、カメラ、PIM、Webブラウザ。

しかしApple流に「再定義」されたそれは、まるでSFに出てくる情報端末を彷彿とさせるようなものでした。複雑なボタン類を徹底的に排除し、タッチスクリーンと各種センサーを駆使した斬新なUI、3.5インチ360x480の大画面、MacOS Xベースの先進的なソフトウェア。

デモを見ている限りでは主にパフォーマンス面でまだまだ未調整な部分が多々あるように感じました。もっとも実際に出荷されるまで半年近くあるのでこれからきっちりチューニングされるんでしょう。

当面は米国内のみでアジア地域への投入は2008年と言っていましたが、これに日本が含まれているのかはナゾです。恐らく最適なキャリアが見つからないんでしょう。DoCoMoは大昔からAppleを毛嫌いしているように見えるし、KDDIも同様に望み薄。可能性があるとしたらソフトバンクが有力かな?(孫社長が直々に基調講演聴きにきてたらしいし)。
それ以前にiPhoneは現状GSMのみ対応。3G版も用意されると囁かれていましたが今回は明言されませんでした。このあたりが来年までに解決されれば国内参入も夢ではない気がします。その頃には端末の製造コストもこなれてそうですよね。

時間はかかってもいいから、日本のユーザがよりよいカタチでこのiPhoneを手にできることを願ってます。

ついでに日本の携帯電話市場の悪しき慣習である「キャリア主導主義」もブッ壊して再定義していただきたいところ。
端末の仕様はキャリアが決めるんじゃなくてメーカーが決め、キャリアは端末じゃなくて純粋にネットワークサービスを売り物にする。ユーザーは自分の好きな端末を好きなキャリアと契約して使う。
そうなれば端末メーカー同士、キャリア同士の正当な競争が起こって市場が活性化すると思うんです。iPhoneがその起爆剤にならないかしら。

基調講演の録画お宝さんのレポート

「新たにMacユーザになった人」としてMicrosoftのJim Allchin氏を紹介してみたり、「これがiPhoneだ!」といってスクリーンに映し出したのは初代iPodのホイール部分がダイアルになっているジョーク画像だったり、デモでは搭載された「Google Maps」から会場付近のスタバを検索して「ラテを4000人分!」とイタズラ電話してみたりと相変わらずウィットに富んだプレゼンテーションでした。

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